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萱草に寄す (Wasuregusaniyosu)
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Michizou Tachihara





立原道造の処女詩集です。10本のソネット(14行詩)を含みます。The author's first collection of poetries. It includes 10 sonnets.
純情小曲集 (Junjyoshokyokusyu)
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Sakutarō Hagiwara





萩原朔太郎の第4詩集です。文語調自由詩28編が収録されています。愛憐詩篇の18編は、作者が自由詩を始めた初期の作品です。郷土望景詩の10編は作者30代の時の作品で、前橋の風物を詠じています。口語自由詩を確立した作者の文語自由詩をお楽しみ下さい。The author's fourt…
ごん狐 (Gon gitsune)
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Nankichi Niimi





「ごん狐」は、新美南吉(1913-1943)が18歳の時に「赤い鳥」に発表しました。度々、小学校の国語教科書に採用され、多くの日本人が知る童話です。一人ぼっちの「ごん」は、やはり、一人ぼっちになった「兵十」との交流を願います。しかし、「ごん」の期待に反して、悲劇的な結末を迎えます…
赤いろうそくと人魚 (Akai Rosoku to Ningyo)
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Mimei Ogawa





小川未明(1882-1961)の代表作、「赤いろうそくと人魚」は1921年に東京朝日新聞に 掲載されました。老夫婦に育てられた女の子の人魚は、ろうそくに絵を描いて、商売を 繁盛させました。しかし、金に心を奪われた老夫婦は、娘を香具師に売り渡してしまいます。Red Candles …
コーカサスの禿鷹 (Caucasus no Hagetaka)
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Yoshio Toyoshima





豊島与志雄 (1890-1955) は、『レ・ミゼラブル』や、『ジャン・クリストフ』の翻訳で知られている。しかし、多数の児童文学の作品を書いている。多作で、青空文庫には、300タイトル以上が登録されている。『コーカサスの禿鷹』は、禿鷹が一番高い山を探し求める話である。最後に、高い…
幼年童話 (Yonen Dowa) Part 1
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Nankichi Niimi





新見南吉は、1935年の5月頃、約30本の幼年童話を書きました。しかしそれらは、編集者に受け入れられませんでした。彼は、50本程の幼年童話を書きました。ほとんどは、死後に発行されました。この幼年童話集は、そにうち、25本を含みます。NIIMI Nankichi wrote aro…
グッド・バイ (Good-Bye)
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Osamu Dazai





『朝日新聞』に連載予定だったユーモア小説「グッド・バイ」が未完の遺作となった。奇しくもこの作品の13話が絶筆になったのは、キリスト教のジンクスを暗示した太宰の最後の洒落だったとする説(檀一雄)もある。(ウィキペディア)In the spring of 1948, he was w…
杜子春 (Toshisyun)
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Ryūnosuke Akutagawa





『杜子春』(とししゅん)は、芥川龍之介の短編小説。1920年(大正9年)に雑誌『赤い鳥』にて発表された。中国の古典、鄭還古の『杜子春伝』を童話化したもの。(ウィキペディア)Toshisyun was published on Akaitori (a magazine for ch…
硝子戸の中 (Garasudono uchi)
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Sōseki Natsume





『硝子戸の中』(がらすどのうち)は、『こゝろ』と『道草』の間に書かれた夏目漱石最後の随筆である。'Garasudono uchi' is Natsume Sōseki's last essay, which was written between 'Kokoro' & '…
永日小品 (Eijitsu Syohin)
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Sōseki Natsume





これは、夏目漱石の随筆集です。1909年に朝日新聞に連載されました。東京での日常生活、ロンドンでの経験などが含まれています。This is a collection of essays by Natsume Soseki. They were published in the A…
二百十日 (Nihyakutouka)
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Sōseki Natsume





『二百十日』は夏目漱石の小説である。明治39年10月、雑誌『中央公論』に発表され、その年12月、『鶉籠』に収録されて出版された。阿蘇山に登る、2人の青年、圭さんと碌さんの2人の会話体で終始する小説である。語られるのはビールや半熟卵を知らない宿の女とのやり取りや、道すがらの鍛冶屋の…
野分 (Nowaki)
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Sōseki Natsume





「野分」は、明治末、路面電車と人力車が走っていた東京が舞台です。3人の作家を巡る物語です。白井道也は、地方の中学を3つやめてから、文筆で、世を覚醒することを志します。高柳周作と中野輝一は、大学を卒業したばかりの同級生です。高柳君は、貧しく、中野君は裕福です。白井道也が、中野君を取…
ろまん燈籠 (Roman Dourou)
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Osamu Dazai





グリム童話のラプンツェルに設定が似た物語を、5人の兄弟姉妹が、正月に連作するという話。On new year's day 5 brothers & sisters write a story similar to Grimm Brothers' Rapunzel. (Su…
風立ちぬ (Kaze Tachinu)
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Tatsuo Hori





信州の高原で、作家を志す青年と、絵を描く少女が出会った。やがて、二人は婚約する。しかし、少は、肺の病に落ちる。療養の為に、少女と青年は、信州のサナトリウムに行く。しかし、少女は帰らぬ人となってしまう。そして、一年後、青年は少女と出会った村で、冬を過ごす。A love story …
生まれいずる悩み (Umareizuru Nayami)
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Takeo Arishima





北海道の岩内に住む漁師、木本は、画家になることを望み、札幌に住む語り手を尋ねて、自分の画を見せた。そして10年後、再び吹雪の中を語り手を尋ねる。木本は、実在の画家、木田金次郎をモデルとしています。漁船の遭難シーンは、すごい迫力です。A fisherman, who lives i…
蒲団 (Futon)
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Katai Tayama





竹中時雄は、東京に住む作家。三年前、岡山県の新見出身で、神戸に学んだ芳子が弟子にしてくれと言って来て、彼女を弟子にした。2人の間には、プラトニックな恋愛感情があった。しかし、芳子に、京都に住む田中という恋人が出来て、状況は一変する。ついに田中は上京して来る。そして最後は、芳子が父…
恩讐の彼方に (Onsyuu no Kanata ni)
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Kan Kikuchi





A samurai story of revenge. Ichikurou killed his master. He got away from Edo (Tokyo) with his lover. They became burglars. Then he became a…
高野聖 (Kouyahijiri)
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Kyōka Izumi





高野山に籍を置く旅僧が、敦賀の宿で、道連れに語る物語。飛騨から信州へ抜ける峠道であった不思議な体験。本道をはずれて、旧道を行くと、沢山の蛇のいる所、蛭の降る森と散々な目に会う、そしてようやく、一軒の家があった。そこに、美しい、声も良く、ものやさしい婦人がいた。そして、更に不思議な…
隣の嫁 (Tonari no Yome)
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Sachio Itō





農家の次男である省作は、最近、家で農作業をするようになった。その為、稲刈りなども、他の者と較べて遅い。隣家と共同で稲刈りをした時、隣家の嫁である「おとよ」さんが、助けてくれた。「おとよ」さんは、仲人に欺かれた形で、嫁に着たが、隣りの、省作に段々と引かれていく。 省作も「おとよ」さ…
我等の一團と彼 (Warerano ichidan to kare)
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Takuboku Ishikawa





歌人、石川啄木が書いた小説。新聞記者だった自身の体験も反映しているように思われる東京の新聞社の社会部の一団が登場する。主人公は、亀山、肺病になって結局、退社してしまう画工の松永、その松永の面倒をよく見た高橋などが登場する。The author is famous with Tan…
春の潮 (Haru no Ushio)
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Sachio Itō





「隣の嫁」の続編。千葉県北部の九十九里近くの農村が舞台。省作が養子に行ってから、隣の嫁のおとよは、実家に帰る。省作も、戻ってしまい、二人の間には、恋心が燃え上がる。しかし、またおとよに、縁談話が持ち上がる。おとよは、それを断るが、実家の父が大変怒りおとよは、苦しい毎日を送る。最後…
路上 (Rojyoo)
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Ryūnosuke Akutagawa





英文科の学生、俊介は、小雨の中に、若い女を見かける。一週間後、同人誌「城」の音楽会で、その女性と再会する。俊介の友人、野村のフィアンセ、初子のいとこで辰子と紹介される。そして、また数日後、電車の中で再会する。更に、野村の代役として、初子、辰子と3人で、精神病棟を見に行く。This…
幼年時代 (Yonenjidai)
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Murō Saisei





著者の少年時代をモデルにした小説。金沢の犀川のほとりに住んだ、7歳から13歳までの様子が描かれています。実父母がいるにも関わらず、養家にだされた主人公は、しばしば、実家に行っていました。一日に2回もいくこともありました。しかし、実父が亡くなると、実母は、追い出されてしまい、2度と…
田舎教師 (Inaka Kyoshi)
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Katai Tayama





熊谷の中学を卒業した林清三は、住んでいる行田から、4里離れた、弥勒の小学校の先生になった。一緒に卒業した友達のように、上の学校に行きたかったが、家庭の事情で、それも適わなかった。まずは、羽生の寺に部屋を借りて、1里半の道を通ったが、次第に宿直室に泊まるようになる。文学、音楽、植物…
坊っちゃん (Botchan)
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Sōseki Natsume





物理学校を卒業した坊ちゃんは、松山の中学へ、数学の教師として赴任する。さっそく、同僚にあだ名をつけた、校長は、狸。教頭は、赤シャツ。数学の主任は、山嵐。赤シャツの子分の画学の教師は、野だ。赤シャツに許嫁を奪われかかっている英語の教師は、うらなり。うらなり先生は、九州の延岡へ転勤さ…
草枕 (Kusamakura)
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Sōseki Natsume





漱石の熊本時代の体験を元にした小説。主人公の画家は峠を歩いて越えて、山中のひなびた温泉、那古井を訪ねる。そこには温泉宿がひとつあり、客は主人公だけであった。非人情の旅である。宿のお嬢さん、那美さんに色々と驚かされる。最後は那美さんらと共に、川舟に乗って、那美さんのいとこの久一さん…
雁 (Gan)
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Ōgai Mori





語り手と同じ下宿にいた岡田は、無縁坂に住むお玉と、帽を取って挨拶をするようになった。お玉は、高利貸、末造の妾であった。ある日、青大将がお玉が飼っている紅雀を襲った。そこに岡田が通りかかり、蛇を退治してあげる。お玉は岡田と近づきになりたいと思い、末造が来ないと決まった日に、下女を帰…
こころ (Kokoro)
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Sōseki Natsume





語り手は、鎌倉の海岸で、先生と知り合いになる。東京に戻ってからも度々、先生の家を訪ねた。先生は、苦悩持っていた。先生の友人Kが、先生が若い頃に自殺をした。先生は、毎月、その友人の墓を訪ねていた。 語り手が、大学を卒業し、父の病の為に帰省したままで、東京に戻れない時、先生からの遺書…
明暗 (Meian)
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Sōseki Natsume





これは、夏目漱石の最後の小説です。彼はこの小説を連載中に亡くなりました。津田と彼の妻のお延は、数ヶ月前に結婚しました。津田は、消化器系の病気で入院しました。 彼はしばしば、昔の恋人である清子のことを考えます。This is Soseki's last novel. He die…
何處へ (Doko e)
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Hakuchō Masamune





文学部を卒業して一年たつ菅原健次は雑誌記者として働いていて、妹二人と両親の五人で上野の近くに暮らしている。雑誌の仕事への興味を失い、自分でもどこに行くか分からなくなっている。そんな状態の彼の、同級生、織田、箕浦、久保田、そして桂田博士とその夫人などとの交遊が描かれている。Suga…
歌行灯 (Utaandon)
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Kyōka Izumi





二人の老人が桑名の駅に降り立った。彼らは、伊勢から東京への帰路で、そこの宿に泊まった。若い男、流しの歌い手が桑名のうどん屋で休みをとった。この二つの話が平行して語られ、最後にひとつに混じり合う。Two elderly men get off the train at Kuwana…
今戸心中 (Imado Shinjyuu)
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Ryūrō Hirotsu





吉里は、吉原に住む花魁です。彼女のなじみ客であった平田が、彼女と別れて故郷の岡山に帰ってしまいます。彼女はこのことを、大変悲しみました。彼女は、もう一人のよく来る客、善吉は冷たくあしらってきました。しかし、彼女は、善吉が彼女の為に、全財産を失ったことを知ります。そして、彼女は、彼…
眼鏡 (Megane)
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Tōson Shimazaki





東京で、眼鏡は旦那に買われました。そして眼鏡は彼と、日本国内を9ヶ月にわたって旅 行しました。まず、西へ行きました。彼等は、高知を訪れました。彼等は琵琶湖のほとりにしばらく滞在しました。彼等は、帰ってきて、北に向かいました。彼等は、一ノ関を訪ねて、そして東京に戻りました。In T…
めぐりあひ (Meguriai)
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Shuusei Tokuda





友吉は少年です。彼の家族は、お父さん、お母さん、妹そして、赤ん坊です。彼等は、彼が5歳になるまで、お母さんの故郷に住んでいました。そして、東京に移りました。お父さんは大酒飲みです。ついに、お母さんは、赤ん坊を連れて、実家に帰ってしまいました。お父さんと2人の子供は、お父さんの故郷…